2017年、へディスの日本導入以来、普及ディレクターとして活動している中村元樹氏。普及にあたっての苦労話や今後の見通し。本場・ドイツの状況などを語ってもらいました。
――へディスを知ったきっかけを教えてください。
中村: FacebookとかSNSでバズっていた時期があって、それを初めて見たのがきっかけです。日本で展開出来たら面白いんじゃないかと思いました。
――日本でへディスを普及させるためにどのようなことをしましたか。
中村:基本的にはメディアに出る時にはメディア対応して、あとは、本国(ドイツ)側との契約ごとの交渉であったり、日本の選手を海外にアテンドしたりして、世界選手権に連れて行ったりしたことが基本的には私の業務だったのかなという感じですね。
――普及させるにあたって一番大変だった事は何ですか。
中村:楽しさを知ってもらうのもそうなんですけど、継続してプレーをしてもらうチームや選手を作っていくところが凄く大変でした。
あとは、なかなかプレーをする環境がないので、作っていくのが大変です。
――本場ドイツのへディスの状況をどのように思われましたか。
中村:コミュティの輪が凄く広がっていて、僕たち日本側の選手たちも暖かく迎い入れてサポートしてくれました。少しずつですけど、世界選手権やリーグができてプロの選手ができるかもといわれる状況で発展はしていると思います。
本国側が一歩前へ出てリードしてくれているおかげで、日本もこういった可能性があるなと知れたり、SNSなどで発信してくれているおかげで、認知にもなるのでドイツ側の動きがとても重要だと思います。大きくなるだけだとコミュニティの輪が薄れたりするんですけど、みんな仲が良くて受け入れる心もあって、大きくて優しいコミュニティの輪だなという実感です。
――いろいろな国で生活してきた中村さんですが、へディスを普及できそうな国はありますか。
中村:中国ですかね。卓球が盛んで卓球台がどこにでもあるので、一番可能性があるのではないかと思います。ただ、選手としてもっといろんな逸材がいるんじゃないかと思うのは、アフリカかな。普及したらレベルの高い選手がどんどん出てくるのではないかと思います。
――今後の展望を教えてください。
中村:大会をどんどん開催できればなと思ってます。この競技でいろんな選手が生まれました。海外にへディス留学をしたり、世界大会に出て、人生観が変わった選手もいます。スポーツとしても認知してもらって、また世界大会に連れて行けるようになっていければなと思っています。
――中村さんから見てへディスを一文字で表すなら。
中村:そうですね、「輪」ですかね。選手達の一人ひとりの繋がりを本国側だと特に強く感じました。へディスを通じて仲間が増えていくところがへディスの良いところだなと思うので、一文字で表すなら「輪」かなと思います。
取材協力:日本工学院八王子専門学校 スポーツ健康学科 スポーツビジネスコース
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